ヴラドの奮闘日記

現代日本に蘇ったドラキュラ【ヴラド・ツェペシュ】が、時代とのギャップや人間関係に日々悩みながらも奮闘する姿を、自ら書き下ろしたノンフィクション?ブログです。
このブログは昨年 http://hp.cafesta.com/hikaruhosizoraで書き下ろしたものを、取り纏めて公開しています。

第8夜 【ドラキュラの身だしなみ編】

2005-09-17
今日は初出勤なので、なんとなく陽が落ちる前からソワソワしていたが出勤時間が近づくにつれ、気分は落ち着いてきた。

ここがドラキュラのドラキュラ所以であるところだ。

棺から出ると先ずシャワーを浴び、牙を磨き、漆黒の長い髪をオールバックに撫で付ける。

体質的に汗は掻かないのだが、念のためクリニークのスクラッフィングローションで肌を叩く。

服をを身に纏う前に、軽くブルガリのブループールオムを振る。

ブループールオムも好きだが、シャネルのアリュールオムスポーツも気分を変えたい時などに良くつける。

トレードマークである『Dracula's costume』は、昔オーダーしていたTailorが現代ではなくなっているので、ギリシア人デザイナーである、ソフィア・ココサラキに特注している。

いまや、ブランド『Sophia Kokosalaki』はレディースファッションブランドとして、イギリスでは不動の地位を築いているようだが、私としても嬉しい限りである。

彼女の着心地を重視した縫製、裁断の技術、レザーやドレープを駆使したデザインセンスは、『Dracula's costume』を任せるに値した。

特にマントの素材の選定、色使い、裁断、縫製の完璧さは他に真似の出来る物ではない。

私のクローゼットに並ぶ『Dracula's costume』は全て、彼女のデザインである。

…さて、準備は出来た。

両手で頬をパンパンと2回叩き、下僕たちに会釈を残し、私は館を後にした。

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