しかし、6世紀もの時を経て、この21世紀の日本にに転生した私は、驚くべく人間社会の変貌に、ただただ困惑するばかりであった。
夜の街は、脂ぎって中性脂肪の塊のような人間で溢れかえり、目も眩まんばかりのネオンに照らされ、派手な衣装を身に纏ったゾンビどもが、ところ構わず獲物を狙って奇声を発している。
「これは、一体何事であろうか」
「再び、領主となるべく現在に転生した私の出る幕がないではないか。」
そこには、寂びれたビルの一角のBARで、新鮮な生血の代わりに、安物の芋焼酎をすすりながら、今後の行く末を儚む事しか出来ない現状が情けなく、ついついマスターに愚痴をこぼしているドラキュラ伯爵の姿があった…
