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<title>ヴラドの奮闘日記</title>
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<description>現代日本に蘇ったドラキュラ【ヴラド・ツェペシュ】が、時代とのギャップや人間関係に日々悩みながらも奮闘する姿を、自ら書き下ろしたノンフィクション？ブログです。
このブログは昨年 http://hp.cafesta.com/hikaruhosizoraで書き下ろしたものを、取り纏めて公開しています。 
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<item rdf:about="http://blueberryblog.blueberry.blog.zmapple.com/3394.html">
<title>【Prologue】</title>
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<description>&lt;font color="#FF0000">&lt;b>私は、復活した 







これが、全ての始まりであることを 







まだ誰も知らない…&lt;/font>






※注　この『ヴラドの奮闘日記』は昨年の５月から８月までにhttp://hp.cafesta.com/rss/hikaruhosizoraにて筆者が書き下ろしたものを、取り纏めて掲載したものです。

現在『ヴラドの奮闘日記』の続編、『ヴラドの奮闘日記�』を　&lt;a href="私は、復活した 







これが、全ての始まりであることを 







まだ誰も知らない…







※注　この『ヴラドの奮闘日記』は昨年の５月から８月までにhttp://hp.cafesta.com/rss/hikaruhosizoraにて筆者が書き下ろしたものを、取り纏めて掲載したものです。

現在『ヴラドの奮闘日記』の続編、『ヴラドの奮闘日記�』を　http://blog.zmapple.com/user/blueberry/blueberryblog/ にて公開していますので、是非ご覧下さいますようお願い致します。" target="_blank">http://blog.zmapple.com/user/blueberry/blueberryblog/&lt;/a> にて公開していますので、是非ご覧下さいますようお願い致します。&lt;/b>
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<dc:creator>blueberry</dc:creator>
<dc:date>2005-09-20T23:45:55+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="http://blueberryblog.blueberry.blog.zmapple.com/3045.html">
<title>第１夜　【転 　　生】</title>
<link>http://blueberryblog.blueberry.blog.zmapple.com/3045.html</link>
<description>&lt;font color="#0000A0">&lt;b>当時、オスマントルコの支配下であった、現在のルーマニアトランシルバニアに生を受けた私は、新鮮な人間の生血を求め、夜な夜な夜の街を徘徊したものである。 

しかし、６世紀もの時を経て、この２１世紀の日本にに転生した私は、驚くべく人間社会の変貌に、ただただ困惑するばかりであった。 

夜の街は、脂ぎって中性脂肪の塊のような人間で溢れかえり、目も眩まんばかりのネオンに照らされ、派手な衣装を身に纏ったゾンビどもが、ところ構わず獲物を狙って奇声を発している。 

「これは、一体何事であろうか」 

「再び、領主となるべく現在に転生した私の出る幕がないではないか。」 

そこには、寂びれたビルの一角のBARで、新鮮な生血の代わりに、安物の芋焼酎をすすりながら、今後の行く末を儚む事しか出来ない現状が情けなく、ついついマスターに愚痴をこぼしているドラキュラ伯爵の姿があった… &lt;/b>&lt;/font>
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<dc:creator>blueberry</dc:creator>
<dc:date>2005-09-17T21:06:41+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="http://blueberryblog.blueberry.blog.zmapple.com/3044.html">
<title>第２夜　【怪　　　　物】</title>
<link>http://blueberryblog.blueberry.blog.zmapple.com/3044.html</link>
<description>&lt;font color="#0000A0">&lt;b>昨晩は安物の酒を飲みすぎたせいか、悪夢にうなされ、熟睡が出来ず心なしか頭痛もする。 

生まれて初めての経験である。 

「この私が、悪夢にうなされるとは…」 

嫌悪感に悩まされながらも、昨晩愚痴を聞いて貰い、懇親となったBARのマスターからのアドバイスに、多少の希望の光も見出していた。 

陽が落ちると同時に棺から飛び出した私は、早速夜の街へと足を滑らせたのである。 

多少の不安感もあり、お供に蝙蝠のバルとべジルを連れていくことにした。 

黒豹の親子もいるが、昨晩の奇声を発するゾンビ共とひと悶着を起こすのではとの予感も働き、夜行性の蝙蝠達を供に決めた。 

(やはり、何事もT・P・Oが必要である) 

「伯爵さん、やはり現代に馴染もうと思えば、情報収集が必要不可欠ですよ。情報収集と言えば、やはりパソコン、これからはパソコンが扱えないと生きていけないですよ。私が安くてメンテナンスの行き届いた店を知ってますから、紹介しましょう」 

友人となったマスターからの親切な提案を聞き、早速そのパソコンとやらを購入する為、街へと向かったのである。 

マスターに書いてもらった地図を頼りに歩いて行くと、昨日とはまた趣の違うネオンの街に出た。 

黄色い看板のあるビルの手前の細い路地を入り、３軒目の青いテントの店…。 

「あった」 

｛格安パソコン決算セール中…他店より高ければ、主人の首を差し上げます｝ 

看板もマスターが言ってた通りである。 

(首はいらないから、生血を吸わせてくれるよう、交渉は出来るだろうか…) 

間口は３間程ではあるが、奥行きは結構ありそうだ。 

バルとべジルには、食事をしてくるよう命じた。 

(バルとべジルにとっては、多少脂ぎった人間の生血でもご馳走であろう) 

店を覗くと、狭いがパソコンが入ってると思われる色とりどりのダンボール箱が、ところ狭しと、積み上げられている。 

中に入ると、奥からこの店の主人であろうと思われる男が出てきた。 

「いらっしゃいませ。パソコンをお探しで…」 

なんとこの男、私が転生する前の生地ワラキアで、生きたまま串刺しにしたオスマン・トルコ軍の将軍に瓜二つではないか。 

眼鏡の奥の、狡猾そうに光る目も良く似ている。 

私は、少々戸惑いながらも、 

「紹介で来た。ヴラド・ツェペシュだ」 

主人は、異星人でも見るかのように、観察していた眼を途中で止め、 

「あ、ハイハイ。マスターのご紹介の…えーと…村戸さんですね」 

「いや、ムラドではない。ヴラドだ。ヴラド・ツェペシュだ」 

「ハイハイ。村戸様、いらっしゃいませ。お待ちしてましたよ」 

（…まぁ、いいか) 

「私は、機械の事は良く判らないので、よろしく頼む」 

「ハイハイ。存じておりますよ」 

(ハイは、一度でいい…) 

主人は、店の奥の方からひとつの箱を大事そうに抱えてきた。 

「川戸様には是非、このノートをお勧めしたいと考えてたんですよ。高速・高信頼性・大容量の３拍子が揃ってます」 

「カワド？…う‥む」 

「ダイナブックサテライト25△▼…400P…128MB…14.1TFT…USB…LAN…CDD…FDD…搭載のマシンで中古ですが、キーボード・液晶・外観とも美品です」 

「…う…むむ」 

「CPUはモバイルIntelCeleronプロセッサ400MHZで、XPバッチリ動きます」 

「…」 

「とにかく、怪物マシンです」 

「…怪物？」 

「そう。怪物マシンです。これが、消費税込みで４万９千８００円と言えば、もう迷う事はないでしょう。松戸様」 

「よし。それに決めよう」 

迷う事はなかった。 

説明は何を言ってるのか、さっぱり判らなかったが、怪物マシンと言う言葉に引かれた。 

何か、運命さえ感じる出会いでもあった。 

名前もムラドであろうが、カワドであろうが、マツドであろうが、もうどうでも良い。 

いよいよ、私はこの怪物マシンと二人三脚でこの国の領主となる為の第一歩を、踏み出すのである。 

満腹のバルとべジルを肩に、サイレンの鳴り響く街を、足取り軽く館へと帰るのであった。&lt;/b>&lt;/font>
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<dc:creator>blueberry</dc:creator>
<dc:date>2005-09-17T21:05:17+09:00</dc:date>
<dc:subject>ヴラドの奮闘日記</dc:subject>
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<item rdf:about="http://blueberryblog.blueberry.blog.zmapple.com/3043.html">
<title>第２夜　【番　外　編)】 </title>
<link>http://blueberryblog.blueberry.blog.zmapple.com/3043.html</link>
<description>&lt;font color="#0000A0">&lt;b>実は、あの日パソコンを購入して、食事を終えたバルとべジルを従え帰る途中、警察官に呼び止められた。 

「ちょっと、お尋ねしたい事があるので少しお時間いいですか」 

そう言えば、さっきからサイレンの音がけたたましく鳴り響いていたのを思い出した。 

「何事か起こったのか？」 

警察官は私を物珍しげに観察した後、 

「いえいえ、実は先ほどこの先の路地でちょっとした事件がありまして…」 

「事件とは？」 

「通り魔なんですよ。若い女性が２人で歩いてたら、いきなり首筋を何かでで切りつけられたようで…」 

…バルとべジルだ。 

「大した事はないみたいなんですけど、犯人の人相も何も覚えてないようで、今目撃者を探してるんですが、何か見たとか聞いたとか心当たりはないですか」 

「いや、私は今そこのパソコンショップで買い物をしていたので…」 

「あぁ、そうですか。それは失礼しました。とにか

くそんな訳で、夜道は物騒ですから、お気をつけてお帰り下さい」 

「うむ…ありがとう…」 

警官は軽く敬礼をして、去っていった。 

(参ったな、この国では食事をするのも結構大変そうだ。下僕たちには暫く人間以外の生血で辛抱して貰うしかないな…) 

急に足取りも重くなり、行く末が不安になってきた。 

「今日も、マスターに愚痴を聞いて貰おう」 

などと、独り言を言いながらネオンの街へ踵を返したのであった。&lt;/b> &lt;/font>
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<dc:creator>blueberry</dc:creator>
<dc:date>2005-09-17T21:04:18+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="http://blueberryblog.blueberry.blog.zmapple.com/3042.html">
<title>第３夜　【セットアップ編】</title>
<link>http://blueberryblog.blueberry.blog.zmapple.com/3042.html</link>
<description>&lt;font color="#0000A0">&lt;b>マスターの店で一頻り呑んだ後、パソコンを抱えて帰った私が、箱から取り出したマシンを前に、知恵熱が出る程睨み合った事は想像するには容易い事であろう。 

3日3晩不眠不休不食不飲での格闘の上、やっとのことでプリンターを含めた全てのセットアップを完了した私は、※「完全熱処理済輸血用血液パック」の[AB型風味]を食しながら、マスターが言っていた事を思い出していた。 

「伯爵、パソコンの良いところは居ながらにして、日本どころか世界各国の、所謂人間社会全体の情報を瞬時に手に入れる事が出来ることですよ。再び、領主を目指している貴方には必要不可欠のアイテムじゃないですか」 

全くその通りである。 

【虎穴に入らずんば虎児を得よ】と言う諺があるが、現代に生きる為には現代を知らなくてはならない。 

「その為には、インターネットに接続しなきゃ駄目ですけどね」 

（インターネット…接続…どのボタンを押せば良いのだ？） 


　　　　　　《Internet Explorer》！ 


（なるほど！これか。これをダブルクリックすれば、再び領主への扉が開かれるのだ。） 

私は迷わず、Internet Explorerのshortcutをダブルクリックした。 



　　　《インターネット接続状態をご確認下さい》 


「‥‥‥。」 


電話を使う事のないドラキュラ屋敷に、電話回線などあろう筈がない。 

インターネット接続に電話回線等が必要であることなど知る由もないヴラド伯爵であった。 

その晩、いつものように寂れたビルの一角にあるBarで、安酒をあおるヴラド伯爵の姿があったのは、語るまでもない。&lt;/b>&lt;/font> 
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<dc:creator>blueberry</dc:creator>
<dc:date>2005-09-17T21:02:58+09:00</dc:date>
<dc:subject>ヴラドの奮闘日記</dc:subject>
</item>

<item rdf:about="http://blueberryblog.blueberry.blog.zmapple.com/3041.html">
<title>第４夜　【インターネット編】前半</title>
<link>http://blueberryblog.blueberry.blog.zmapple.com/3041.html</link>
<description>&lt;font color="#0000A0">&lt;b>「こんな所に、こんな古い家があったかなぁ…」 

「どうなんですかねぇ。あまり、この辺までは来ませんしね」 

「しかし、不気味な家だな。だだっ広い上に、薄暗いし」 

「先輩…あれ、何ですかね。あの大きな箱」 

「うーん。なんだか、棺おけみたいに見えるが…」 

（棺おけではない。棺だ。…ま、どちらでもよいが） 

「ミイラでも入ってんじゃないんですかね」 

（ミイラではない。ドラキュラだ） 

NTTからの依頼で来た配線工事の２人は、どうやら私の入っている棺が気になって仕方がないようだ。 

前もって、不在だから勝手に入って、工事をするよう言ってあったので、この家の主が棺の中で様子を窺っていよう等とは、思いもしないだろう。 

電灯がないと言っても、工事がしやすいよう、カーテンを全開にしている窓からは、陽の光が差し込んできており、昔のように灰になることはないにしても、紫外線アレルギーの私としては工事に立ち会う訳には行かない。 

前もって、マスターから段取りの電話をして貰っているだけあって、手際よく作業は進んで行く。 

「よし、開通試験もOKだし帰るとしようか」 

「そうですねぇ…」 

「ん、…どうした」 

「先輩。…ちょっとあの箱、覗いてみませんか」 

（…な、なんだと） 

「ばかな事、言うな。人様の家の物を勝手に触るわけにはいかんだろ」 

（さすが、先輩だ。しっかりしておる） 

「だけど、盗むって訳じゃないんですから…」 

「…ま、それもそうだな。見るだけだからな」 

（まずい…） 

近づいて来る２人の足音を聞きながら、私は究極の選択を迫られた。 

この姿を見られたら、間違いなく私はドラキュラであることを見破られるであろう。 

見破られないまでも、変態扱いされるのは間違いない。 

現代の領主になることを目論む私としては、今、正体を暴かれる事は致命傷である。 

…変態扱いは、もっと困る。 

こうなれば、仕方がない。 

棺から飛び出し、２人の生血を吸い、私の下僕となって貰うしかない。 

今時、流行らない方法だがやむを得ない。 

どちらかの手が、棺の蓋にかかった。 

「先輩。結構重いですよ。この蓋」 

「そうか。よし、じゃ、手を貸そう」 

蓋は鈍い音を立て、少しずれた。 

隙間から、陽の光が差し込んできた。 

私は、日焼け止めを塗っておけば良かった等と、つまらない後悔をしながらも牙を剥いた。 

ギャー！！&lt;/b>&lt;/font>
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<dc:creator>blueberry</dc:creator>
<dc:date>2005-09-17T21:01:56+09:00</dc:date>
<dc:subject>ヴラドの奮闘日記</dc:subject>
</item>

<item rdf:about="http://blueberryblog.blueberry.blog.zmapple.com/3040.html">
<title>第４夜　【インターネット編】後半  </title>
<link>http://blueberryblog.blueberry.blog.zmapple.com/3040.html</link>
<description>&lt;font color="#0000A0">&lt;b>ギャー！ 

悲鳴をあげる２人の顔面は蒼白、恐怖に慄きながらも転がるようにドラキュラ館から飛び出していった。 

「…やれやれ、もう少しで人間社会との確執を持ってしまうところだった」 

ヴラドは棺から顔を出し、柱の横の黒い影に向かって、 

「プラム、よく来てくれたな。お陰で助かったぞ」 

そこには誇らしげに尻尾を立てた黒豹『ウィキ』の子、『プラム』が母親そっくりの光沢のある毛を、柱に摺り寄せるように立っていた。 

抜けた腰を手で押さえながら、館から飛び出した配線工事の２人は、車に乗り込み発進させた後、暫くは放心状態であった。 

「………」 

「………」 

「…おい、今の‥猫じゃないよな」 

「…犬でもないですよね」 

「まさか、虎じゃないよな」 

「虎は黒くはないですよね」 

「じゃ、やっぱり猫か？‥黒猫」 

「黒猫にしては、やけに大きすぎませんか」 

「………」 

「…どうします？警察に届けますか」 

「いや‥やめとこう。もしかしたらやっぱり大きな

猫なのかもしれないし、警察なんかに届けたら、俺たちがしようとしていたことが問題になるかも知れんぞ」 

「そうですよね。あの箱の蓋も少し開けてきちゃったままだし、まずいっすよね」 

「もし、何か猛獣だったとしても、きっと許可を取って飼ってるんだろ。」 

「そう言えば、鎖を着けていたような気がしますよ。」 

「だろー？そうだよ。うん。…恥かしいから皆には黙っていような。」 

「ですよねー。あー、なんかよく考えると馬鹿みたいですよねぇ」 

馬鹿な２人は、大笑いしながら館から猛スピードで遠ざかって行くのであった。 

その頃、事なきを得たヴラドは、何事もかったように、パソコンに開通したばかりの電話線を接続するのに夢中であった。 

説明書を見ながら、眼をキラキラさせながら取り組む姿は、玩具を買って貰った子供そのものである。 

何れにしてもヴラドは、現代の領主になる為の、インターネット攻略作戦を、艱難辛苦の末、やっとの事でスタートしたのであった。&lt;/b>&lt;/font>
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<dc:creator>blueberry</dc:creator>
<dc:date>2005-09-17T21:00:55+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="http://blueberryblog.blueberry.blog.zmapple.com/3039.html">
<title>第５夜　【リクルート編)】 </title>
<link>http://blueberryblog.blueberry.blog.zmapple.com/3039.html</link>
<description>&lt;font color="#0000A0">&lt;b>「現代の人間社会と言うものは、金のかかるものだな」 

先日、やっとの事で生命を宿した私の怪物マシン「ドラ次郎」を前に、私は少々頭を悩ませていた。 

食費に光熱費おまけに通信費までとなると、転生前の人間生活で蓄えた金なんかすぐに底をついてしまう事は目に見えている。 

生血を吸う事が難しい為、高い輸血用血液パックを通販で購入しているし、夜行性バンパイアなので光熱費も高くつく。 

その上、電話やインターネットの通信費にパソコン関連周辺機器費に消耗品が増えるのだから、たまった物ではない。 

現代の領主になる為とは言え、少々無計画であったと言わざるを得ない。 

「何か仕事を探さなければ」 

何の資格や技術を所持していない私としては少し不安もあるが、取り敢えずネットの検索エンジンを駆使して就職情報、求人情報を探すことにした。 

「医師‥看護士‥医療技術者‥薬剤師‥医療技術者の転職情報‥‥ちょっと、違うなぁ」 

「建設‥設備‥不動産関連‥‥」 

「科学‥バイオ‥素材関連‥‥」 

「機械‥自動車‥メカトロニクス‥‥」 

「デザイン‥クリエイティブ‥」 

「コンサル‥経営企画‥専門職‥‥」 

「なんだこれは。昼間の仕事ばかりではないか」 

進化して太陽光で灰になる事はなくなったが、それでも紫外線にはアレルギーを起こしてしまう私としては、昼間の仕事は不可能である。 

「ドラ次郎。夜の仕事で検索してくれ」 

はい、ご主人様。…とは言わないので自分で探す。 

「おっ！　これだ」 

【急募：勤務時間１９時&#12316;３時頃、 高収入保証、週休２日、資格不要、初心者歓迎…】 

私に打って付けの仕事ではないか。 

これは早速、明日にでも面接に行かなければと思い、 

「ドラ次郎、このページを印刷してくれ」 

「………」 

そこには、黙々と夜明けまで説明書を片手にプリンターの設定をするドラキュラ伯爵の姿があった。&lt;/b>&lt;/font>
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</description>
<dc:creator>blueberry</dc:creator>
<dc:date>2005-09-17T20:58:18+09:00</dc:date>
<dc:subject>ヴラドの奮闘日記</dc:subject>
</item>

<item rdf:about="http://blueberryblog.blueberry.blog.zmapple.com/3038.html">
<title>第６夜　【面　 接 　編】  </title>
<link>http://blueberryblog.blueberry.blog.zmapple.com/3038.html</link>
<description>&lt;font color="#0000A0">&lt;b>「ここは、マスターの店の近所だなぁ」 

昨日、ネットで検索した求人の店を探して歩いていると、少々見覚えのある通りに出てきた。 

マスターの店のビルがある通りの一本北にある通りのようである。 

「１階がラーメン屋でビル名が、第五田中一郎ビル…」 

「あぁ、ここだな。…しかし何故、ビル名が田中一郎なのだ？」 

しかも、第五と言うことは第一から第四もあると言う事なのだろうか…等と考えながらエレベーターの前に立つと、黒い服を着た若い男が近寄ってきた。 

「いらっしゃいませ。今日は何階ですか？」 

「うん？４階だが何か…」 

言い終わるのも待たずに、黒服は 

「はいはい、いらっしゃいませ。ご指名はありますか？」 

「いや、指名も何も…」 

「あぁ、ご新規様ですね。ありがとうございます。好みの女の子はいますか？」 

これも面接のひとつなのだろうか。 

「好み？好みは…どちらかと言えば首筋のすっきりしたコレストロールの少なそうな…」 

「コレス…。あ、あー、いますいますよ。大丈夫、まかせてください」 

この黒服は一体何者なのだろうか。 

面接会場の案内人なのだろうか。 

取敢えず、黒服に着いてエレベーターに乗り込む。 

黒服は襟元に着いている、マイクのような物に何か喋っている。 

「お一人様ご案内します。フリーです、フリーです」 

何がフリーなのだ。 

エレベータの扉が開き、なにやら騒がしい話し声が聞こえてきた。 

細い通路には中世の婦人でも着なさそうな短いドレスを着た女性達が携帯電話を見つめながら、なにやら一生懸命打ち込んでいる。 

「どうぞこちらへ」 

言われるがまま奥へと進んで行くと、間口の狭い部屋に趣味の悪そうなソファーとテーブルが並んでおり、先ほどの女性とはまた一風違ったドレスを着た女性達が、これまた趣味の悪そうな衣服を着た男性たちとワイワイガヤガヤ、まるでゾンビが纏わるかのように戯れていた。 

案内されたのは一番奥の４人がけのテーブル。 

「こちらで、少々お待ち下さい」 

そう言うと、今度はまた違う黒服の男がやってきて 

「おしぼりをどうぞ」 

なんと言う待遇の良さ。 

面接と言うのもなかなか良いものだなぁ…等と考えていると、一人の女性が近づいてきた。 

私は、目を疑った。 

「エルジェベット！」 

６世紀前、私が最初で最後に愛した女『エルジェベット』に瓜二つではないか。 

「えっ、誰？誰の事、言ってるの？」 

「い、いや、人違いだった」 

「人違い？…ふふ。あっちっこっちで遊んでるから、もう解んなくなってるんでしょ」 

やはり、違うようだ。 

話し方も、仕草も違う。 

しかし、良く似ている。 

「お名前‥何て言うんですか？」 

「ヴラドだ。ヴラド・ツェペシュ」 

「えー！日本の方じゃないんですか？」 

「ルーマニアが生地だ」 

「ルーマニア？へー、カッコいい！ハーフなんですか？」 

「ハーフ…。 まぁ、ハーフと言えばハーフかも知れぬ」 
「じゃ、もてるでしょ。ヴラちゃん」 

「ヴラ…ちゃん…」 

ちゃんづけで呼ばれたのは、初体験である。 

「ヴラちゃん、何飲む？」 

「あ、じゃ、Ａ型風味の血液パックを」 

…しまった。 

「Ａ型風味…。血液パック…？」 

彼女は急に手で顔を覆った。 

これは、まずい。 

「アハハ…！おもしろーい。ヴラちゃん面白いじゃん」 

「ん？」 

「私、そう言う冗談を言う人好き！」 

どうやら、うけたようだ。 

「そ、そうだな。じゃ、芋焼酎を貰おうか」 

「へー、渋いねー。だけど、芋は置いてないから麦でいい？」 

麦は生血を思わす咆哮な香りがないので苦手である。 

「じゃ、コニャックをくれ」 

「コニャックって、ブランデーの事？」 

「そうとも言う」 

「初めてだから、ハウスボトルでいいよね」 

聞いたことの無い銘柄だが、ここはあまりこだわらない方が良さそうだ。 

「それでいい」 

彼女はしなやかな指で水割りを作り始めた。 

私は、ロックの方が良いのだが、まぁいいか。 

「ところで…」 

「うん。何？」 

「貴女が面接官なのか？」 

「…え、面接官って？」 

私はおもむろに、昨日印刷した求人広告の印刷物を広げ、彼女に突き出した。 

「……」 

「……」 

いくら鈍感な私でも、よくわかった。 

彼女の目が点になって行くのが…。&lt;/b>&lt;/font> 
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</description>
<dc:creator>blueberry</dc:creator>
<dc:date>2005-09-17T20:55:21+09:00</dc:date>
<dc:subject>ヴラドの奮闘日記</dc:subject>
</item>

<item rdf:about="http://blueberryblog.blueberry.blog.zmapple.com/3037.html">
<title>第７夜　【祝 就 職 編】 </title>
<link>http://blueberryblog.blueberry.blog.zmapple.com/3037.html</link>
<description>&lt;font color="#0000A0">&lt;b>「えーっと、ブラド、ツエペス君‥‥で、いいのかな？」 

あの後、昔の恋人のエルジェベットに良く似た女性(名前はゆきと言うらしい)の取り計らいもあり、事無きを得た私はエレベータ横のカウンターで代表と呼ばれる男の面接を受けている。 

「ヴラドだ。…こうやって、下唇を噛んで、ヴ・ヴ・ヴラド。そして歯の裏に下を当てて、ツェ・ツェ・ツェぺシュ」 

「…ブ・ブ・ヴラド、ツエ・ツエ・ツェぺシュ…」 

「よろしい」 

「…う…ん…」 

何故、この男は顔を赤くしているのだ？ 

「うん、まぁいいでしょう。 言葉が多少威圧的なのは気になるが、外国の人だから仕方ないし、それもまた個性という事で」 

「そうか、それはよかった」 

「…。 で、明日から来れますか？」 

「いつからでもいいぞ」 

「……」 

また、顔が赤くなった。 

変わった男だ。 

「それじゃ、仕事内容について詳しくは彼に教わってくれますか」 

代表が手招きをして、先ほど私をエレベーターで案内してくれた黒服を呼んだ。 

「彼は、山田君。 この店のマネージャーです」 

ほほぉ、マネージャーと言えばえらいのだろう。 

それにしては、若い。２２&#12316;３歳だろうか。 

「山田君、明日からキャッチをして貰うブラド…失礼。 ヴ・ヴラド君だ。仕事をよく教えてやってくれ」 

「はい。 あ、さっきはどうも。山田です。よろしく」 

「ヴラドだ。 よろしく頼む」 

この後、暫く山田マナージャーから仕事の説明を受け、店を後にした。 

帰るとき、ゆきが小さく手を振りながら笑っていた…。 

まだ、時間も早いので数日振りにマスターの店に顔を出すことにした。 

「おや、伯爵！ 珍しいですね。 こんな時間に」 

「うん、実はちょっと仕事を決めてきた」 

マスターは洗い物の手を止めて、驚いたように私を見た。 

「えっ、仕事ですか？　伯爵が？」 

「そうだ。 色々と物入りでな」 

「そうですか…。　私がパソコンなんか勧めたばっかりに」 

「いやいや、そうではない。　パソコンは大変役に立っている。 人間社会の仕組みがよく分かる」 

「ここの一本北の通りの、『ダイアン』と言う店だ」 

「えっ、あの田中一郎ビルの４階の…」 

「知ってるのか」 

「いえいえ…。 しかしあの店はキャバクラですよ。 伯爵は何の仕事をするんですか」 

「キャッチとか言ってたな」 

「キャッチですか？　伯爵が。 …大丈夫かなぁ。 他に仕事なかったんですか？」 

「いや、いいんだ。 ゆきもいることだし…」 

「え？　ゆきって？」 

「いや、何でもない…」 

なんとなく芋焼酎がいつもより甘酸っぱくも感じた。 

店の代表ではないが、少し自分の顔が赤くなってるような気がした。 

この日はマスターからの就職祝いという事で、遅くまでグラスを傾けていた。&lt;/b>&lt;/font>
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</description>
<dc:creator>blueberry</dc:creator>
<dc:date>2005-09-17T20:50:53+09:00</dc:date>
<dc:subject>ヴラドの奮闘日記</dc:subject>
</item>

<item rdf:about="http://blueberryblog.blueberry.blog.zmapple.com/3036.html">
<title>第８夜　【ドラキュラの身だしなみ編】 </title>
<link>http://blueberryblog.blueberry.blog.zmapple.com/3036.html</link>
<description>&lt;font color="#0000A0">&lt;b>今日は初出勤なので、なんとなく陽が落ちる前からソワソワしていたが出勤時間が近づくにつれ、気分は落ち着いてきた。 

ここがドラキュラのドラキュラ所以であるところだ。 

棺から出ると先ずシャワーを浴び、牙を磨き、漆黒の長い髪をオールバックに撫で付ける。 

体質的に汗は掻かないのだが、念のためクリニークのスクラッフィングローションで肌を叩く。 

服をを身に纏う前に、軽くブルガリのブループールオムを振る。 

ブループールオムも好きだが、シャネルのアリュールオムスポーツも気分を変えたい時などに良くつける。 

トレードマークである『Dracula&#39;s costume』は、昔オーダーしていたTailorが現代ではなくなっているので、ギリシア人デザイナーである、ソフィア・ココサラキに特注している。 

いまや、ブランド『Sophia Kokosalaki』はレディースファッションブランドとして、イギリスでは不動の地位を築いているようだが、私としても嬉しい限りである。 

彼女の着心地を重視した縫製、裁断の技術、レザーやドレープを駆使したデザインセンスは、『Dracula&#39;s costume』を任せるに値した。 

特にマントの素材の選定、色使い、裁断、縫製の完璧さは他に真似の出来る物ではない。 

私のクローゼットに並ぶ『Dracula&#39;s costume』は全て、彼女のデザインである。 

…さて、準備は出来た。 

両手で頬をパンパンと２回叩き、下僕たちに会釈を残し、私は館を後にした。&lt;/b>&lt;/font>
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</description>
<dc:creator>blueberry</dc:creator>
<dc:date>2005-09-17T20:47:11+09:00</dc:date>
<dc:subject>ヴラドの奮闘日記</dc:subject>
</item>

<item rdf:about="http://blueberryblog.blueberry.blog.zmapple.com/3035.html">
<title>第９夜　【初 仕 事 編】 </title>
<link>http://blueberryblog.blueberry.blog.zmapple.com/3035.html</link>
<description>&lt;font color="#0000A0">&lt;b>『キャッチ』と言う仕事は奥が深い。 

先輩であり、マネージャーであり、私の指導係でもある山田マネージャーは一生懸命仕事を教えてくれた。 

私を外人と思っているのか、身振り手振りが多い。 

まぁ、外人と言えば外人だが…外バンパイアと言うのが正解かも知れない。 

山田マネージャーの説明の内容は以下の通りである。 

【キャッチの仕事】 

キャッチと言うのは基本的に勧誘することであり、勧誘する相手は飲みに来る客であり、時に店で働くキャバ嬢(フロアーレディー)である。 

客に声を掛ける場合は、タイミングが大切であり、食事を終えた後「さぁこれからどうしようか」等と考えながら、ゆっくり歩いている２&#12316;３人の客は乗ってきやすいらしい。 

考えている事が何故分かるのかと尋ねると、それは職業上の勘との事。 

また、ひとりで歩いてる客でもキョロキョロしながら、少々挙動不審な行動の客は乗ってくるらしい。 

そう言う客は、こちらから声を掛けてはくれまいかとチラチラ見るので、分かると言う。 

どこかの店から出てきたばかりの客も狙い目で、キャバクラと言うのは時間制であり１時間経つと(店によっては40&#12316;50分のところもある)、延長料金が掛かる。 

客は女の子とコミュニケーションが取れなかったり、気に入った女の子がいなかったりすると、そそくさと切り上げ次の店を物色する。 

なんとなくバンパイアの習性と類似するところがあるのが気になるが… 

そんな客はチャンスだと言う。 

女の子さえ気に入れば、上得意客になる可能性があるらしい。 

配置場所は、１階のエレベーター前、ビルのある通りの交差点付近、大通りで人通りの多い横断歩道周辺等々。 

何人かでローテーションを組んで配置換えをするして行くらしい。 

おいしいのはキャバ嬢の勧誘で、店に入れば人気が出そうな女性が歩いていると、片っ端から声を掛ける。 

確率は低いがもし勧誘が出来れば、そのキャバ嬢が稼げば稼ぐほど、勧誘したキャッチにも見返りがある。 

山田マネージャーが若いのにマネージャーをやっているのは、キャバ嬢の勧誘が飛びぬけていたせいもあるらしい。 

マネージャークラスになると代表の代行で、ホールを仕切ることもあるらしく、グループの中で新しい店がオープンする時などにその店の代表として抜擢される可能性が高いとの事。 

今のダイアンの代表も、そう言った経緯を辿って来ているらしい。 

等々、ひと通り説明を受けた後、山田マネージャーと私は店を出て配置場所へと向かった。 

今日は初めてなので、山田マネージャーが見本を見せてくれるとの事で、お手並み拝見と行こう。 

ビルのある通りの交差点に到着した。 

「いいですか、ヴラドさん。とにかく、歩いている人をよく観察すること。これが基本です」 

「観察か…」 

「ほら、あそこに歩いてる二人組がいるでしょう」 

「うむ」 

「あの二人は、今その焼肉屋から出てきましたね」 

「あぁ、そうだった…かな」 

「ほら、店の前で立ち止まって何やら立ち話をしてるでしょ」 

「うむ」 

「さて、これからどうする？って、話してるんですよ」 

…この男は、唇が読めるのか？ 

「じゃ、行きますよ」 

そう言った時はもう既にその２人組に向かって早足で歩いていた。 

慌てて私も後に続く。 

着くと同時に, 

「お客さん。満腹になったところで、キャバどうですか？」 

…さり気ない。 

「今なら、サービスタイムで１時間おひとり５５００円ぽっきりで飲み放題ですよ」 

ハウスボトルならいつでも飲み放題じゃないのか？ 

「ちょうど今日、入りたての女の子がうじゃうじゃいますよ」 

…いたか？ 

「どうですか。1時間だけ。お願いしますよ」 

「なんて店？」 

客も反応を示した。 

「ダイアンって言う店です。すぐそこですよ」 

「本当に５５００円なの？」 

「僕がうそ言うわけ無いでしょ」 

…初対面だろ。 

「僕に任せてください。じゃ、行きましょう」 

…四の五の言わせないところが凄い。 

そう言えば私も面接のとき、この男に有無も言わさず客として店に連れ込まれたんだった。 

お陰で、ゆきと会えたのだが…。 

私の時と同じく、考える隙も与えずビルの4階へとその客を送り込んだ。 

うーん…この男、人間にしておくのは惜しい。 

再度、配置場所に戻る。 

「わかりましたか？ヴラドさん」 

「うむ…」 

分かるには、あまりにも素早過ぎた。 

「じゃ、今度はブラドさんが声を掛けてみて下さい」 

「え、私がやるのか？」 

「はい」 

私とした事が、少々緊張してきた。 

「…では、やってみるとしよう…か」 

暫く人の流れを見てた後私は、少々怪しげにキョロキョロしながら歩いている、ひとりの男に目をつけた。 

「よし」 

私は意を決して、その男に近づいた。 

「そこのお方…」 

急に声を掛けられたからか、その男は飛び上がった。 

「は、はい！…何か…」 
声が上ずっている。 

「どうだ。酒を飲まんか？」 

「えっ。お酒？」 

「そうだ。酒を飲まんか？」 

「…あぁ。そう言う事ですか」 

急に男の目つきが変わった。 

品定めをするように、私を爪先から舐めるように見上げた後、 

「いいわよ！」 

…ん？　何だ…この男は…。 

「いいわよぉ。どこに飲みに行く？私が知ってるお店に行く？それとも…」 

私は、何か間違ったのか？ 

「じゃ、行きましょ。行きましょ」 

男は、私の腕を取ると力強く引っ張った。 

「いや…ちょっと待て…。いったい何処に…」 

そのとき、山田マネージャーが割って入ってくれ、 

「あ、違うんですよ。この人うちの店のキャッチなんです」 

その男は、私の腕を放すと、 

「何よ！どう言う事よ。そっちが誘ってきたんじゃないの！」 

「すいません。まだ、新人で慣れてないもんで」 

「失礼しちゃうわね！もう…」 

男は不自然にお尻をくねらせながら、早足で細い路地に入っていった。 

「……」 

気がつくと周辺には、イースターの復活祭を思わせるような黒山の人だかりが出来ていた。 

皆の顔には笑みがこぼれており、中には腹を抱えて笑っている者もいる。 

この日から私は、この辺りでは誰もが知るところの有名人となった。 

こうして、私ヴラドのキャッチ修行はスタートしたのであった。&lt;/b>&lt;/font>
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<dc:creator>blueberry</dc:creator>
<dc:date>2005-09-17T20:44:44+09:00</dc:date>
<dc:subject>ヴラドの奮闘日記</dc:subject>
</item>

<item rdf:about="http://blueberryblog.blueberry.blog.zmapple.com/3033.html">
<title>第１０夜　【ニュージーランド編】その壱  </title>
<link>http://blueberryblog.blueberry.blog.zmapple.com/3033.html</link>
<description>&lt;font color="#0000A0">&lt;b>先月の２５日から急遽、バンパイア界の会合の為ニュージーランドに行かなくてはならなくなり、何とか慣れ始めてきたキャッチの仕事を無理を言って休ませて貰った。 

急な話だったので、大慌てで準備をし人間だった頃に取得したパスポートを握り締め、ニュージーランド航空の直行便に飛び乗った。 

ニュージーランドの気候は、海洋性のために１年を通して比較的温暖で、日本のような四季の変化は無い。 

とは言っても南半球に位置する為、季節は日本とは逆。 

小さいながらも（日本の３/４程の面積）南北に長い国なので、地域による気温差も大きい。 

そう、今が絶好のスキーシーズンなのだ。 

勿論、会合が目的ではあるが折角行くのだからしっかりスキーも楽しむ事にした。 

時差も日本時間プラス３時間程度なのでほとんど影響はないし、公用語は若干訛りはあるものの英語だから心配ない。 

突然行くことになったが、それほど準備に気を遣う事もなく済んだ。 

会合は山間部のワナカと言う町のマウント・アスパイアホテルで開催された。 

マウント・アスパイアホテルは、ワナカで唯一、クオルマーク３つ星にランク付けされたホテルで美しい並木通りのマウント・アスパイア道路沿いに位置しており、ワナカ湖の湖畔までも歩いてすぐの好立地条件であった。 

ただし、当然人間が利用する為のホテルであったので、我々はバンパイアである事を隠し、人間の姿での会合となった。 

この会合の趣旨については人間達の行く末も含め、我々に近づいている大きな存続の危機に対する調査、研究の発表、そしてその対処方法についての意見交換が主な物であった。 

この事については、近い将来書き記さなければならないとは考えているが、今回は見送ることにしよう。 

議論も白熱し、１昼夜に及ぶ会合はなんとか終わり、各国バンパイア達はそれぞれ余暇を楽しむ者と帰国する者に分かれた。 

勿論、私は余裕を持っての休暇を貰ってきた事もあり、最高の雪質、壮大な景色を誇るカードローナスキー場で好きなスキーを楽しむことにしたのである。 

実は他にも近くにトレブルコーンスキー場と言う、上級者用のコースを多数持つスキー場もあったのだが、暫らくスキーもしていなかったと言うこともあり、安易な気持ちでカードローナスキー場を選んだのだった。 

この時点で私は自分が選択したミスに気づいてはいなかったのであった。 

第10夜【ニュージーランド編】その弐に続く&lt;/b>  &lt;/font>
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</description>
<dc:creator>blueberry</dc:creator>
<dc:date>2005-09-17T20:35:48+09:00</dc:date>
<dc:subject>ヴラドの奮闘日記</dc:subject>
</item>

<item rdf:about="http://blueberryblog.blueberry.blog.zmapple.com/3032.html">
<title>第10夜　【ニュージーランド編】その弐  </title>
<link>http://blueberryblog.blueberry.blog.zmapple.com/3032.html</link>
<description>&lt;font color="#0000A0">&lt;b>マウント・アスパイアホテルを早朝６時に出発し、車で約５０分ほど走るとお目当てのカードローナスキー場の白銀のゲレンデに到着した。 

想像通りゲレンデからの壮大なパノラマが広がっており、空気も清清しい。 

久し振りに新鮮な生血をたっぷり吸ったかのように、身体の隅々まで力が湧いてくる。 

約10年振りと言う事もあり、少々緊張はするがプロスキーヤーを目指したくらいである、身体が覚えている。 

ハウスで身支度を整え、リフト券も購入し、いざゲレンデへ。 

久し振りなので先ず足慣らしに、５本あるコースの中から中級の（滑走距離１６００m）コースを選びリフトに乗った。 

リフトから見る景色はまた素晴らしいものだった。 

押し寄せる波のような山脈がどこまでも続いているように見える。 

風景を見ているうちにあっという間にスタート地点に到着。 

いよいよである。 

「うん？」 

何か、おかしい。 

私の頭にあるスキー場とは何か雰囲気が違う。 

ニュージーランドのスキー場だからか？ 

いや、人の動きが何かおかしい。 

「なんだ、あのスキー板は？」 

やたら幅の広いスキー板、それも１本だけ。 

ほとんどの人がその奇妙なスキー板をはいている。 

１本のスキー板のビンディングに両足を固定している。 

「あれで滑れるのか？」 

それだけではない。 

コース上のいたるところで雪の上に座っているではないか。 

この異常な光景に言葉を失い、突っ立っていた私の肩を叩く者が現れた。 

「こんにちは」 

スキー帽とゴーグルの為、よくは分からないが少々年配の男性である。 

「あなたも何か違和感を感じてるようですなぁ」 

「そう言う貴方は…」 

「いや、これは失礼しました。ヴラド・ツェペシュ伯爵」 

なんとこの男、私を知ってるのか？ 

「昨日、会合の会場でお見受けいたしましたよ。実は私も出席しておりました」 

「そうだったんですか」 

「はい。伯爵は有名だから、皆興味深々で見ておりましたよ」 

「いやいや、有名だなどと…」 

「私はこの地のバンパイアで、ブラセリー・ハルクと申します。擬態は狼のリカントロープです」 

「狼？」 

「はい。狼男、ウェアウルフのリュカオーン王とは親戚筋に当ります」 

「なんと！リュカオーンと親戚なのですか？」 

「リュカオーン王からもドラキュラ伯爵のことはよく聞いておりました」 

「それで今、リュカオーンはどうしてるのですか？」 

「残念ながら、まだ転生したとの情報は入ってきておりません」 

「やはりそうか…」 

私もドラ次郎を駆使して狼男リュカオーンの情報を得ようとしたが、未だ有力な情報が無いままである。 

「何れにしてもリュカオーン王の情報は、１番に私の元に入りますので何か分かりましたらすぐに連絡いたしましょう」 

「手数だが是非、頼みます」 

「わかりました。それはそうとこのスキー場、いや、このスキー場だけではないのですが異様な雰囲気でしょう」 

「うん。あのおかしな雪の上に腰を下ろしている輩達はいったい何なのですか？」 

「スノーボーダーですね」 

「スノーボーダー？」 

「スノーボードですよ。ここ数年で世界中のスキー場で爆発的に増加して、今やスキーに取って代わろうとしているスポーツですよ」 

「スノーボード…。」 

「はい。中世から慣れ親しんできた伝統のスキーを愛する者たちが、今では肩身の狭い思いをしてますよ。奴らはどこでもかしこでも腰を下ろして座りますからね。と、言うか座らないと止まれないんですけどね」 

「う&#12316;む…」 

「ここではなく、トレブルコーンスキー場に行けば、スノーボーダーとの境界もはっきりしてるし、スキーをする人にとっては良かったかも知れませんよ」 

「あぁー。やっぱり、トレブルコーンだったかぁ」 

「ま、折角だから、取りあえず滑ってみませんか」 

「そうだな…」 

２人はゴーグルをはめ、ストックで雪を打った。 
雪質は最高のパウダースノー。 

適度なこぶもありコース取りも面白い。 

少し大きめのこぶを蹴った次の瞬間、 

「きゃ&#12316;！」 

なんと、こぶの死角に座り込んでいるスノーボーダーの女性がいた。 

私はとっさにエッジを立てカービングターンでかわした…つもりであったが、腕が鈍ったか接触してしまった。 

女性は錐揉みしながら、滑る落ちて行く。 

私もそれに続く。 

第10夜　【ニュージーランド編】その参に続く。&lt;/b>&lt;/font>
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</description>
<dc:creator>blueberry</dc:creator>
<dc:date>2005-09-17T20:32:36+09:00</dc:date>
<dc:subject>ヴラドの奮闘日記</dc:subject>
</item>

<item rdf:about="http://blueberryblog.blueberry.blog.zmapple.com/3030.html">
<title>第10夜　【ニュージーランド編】その参  </title>
<link>http://blueberryblog.blueberry.blog.zmapple.com/3030.html</link>
<description>&lt;font color="#0000A0">&lt;b>「大丈夫か？」 

「痛ーい！」 

「ん？日本人…なのか？」 

怪我は無いようだ。 

ブラセリー・ハルクがすかさず割って入ってきた。 

「怪我が無いようだから良かったが、君たちスノーボードをする人は座る場所を考えなきゃ、危ないじゃないか」 

怒っている。 

相当、スノーボーダーに恨みがあるようだ。 

「私、英語わかんない！何言ってるか、わかんない！」 

こっちも怒っている。 

「いやいや、ぶつかったのはこちらだ。悪かった。怪我はないか？」 

日本語で話しかけた。 

「え？日本の人？」 

「いや、日本の人でも無いのだが…」 

「あれ…？」 

「ん…？」 

お互いに、何か聞き覚えのある声であることに気づいた。 

「ヴラちゃん？」 

「へ？」 

「ヴラちゃんでしょ！」 

彼女はゴーグルを取った。 

「貴女はゆき…さん？」 

なんと、※ダイアンのゆきであった。 

そう言えばゆきは、私が休暇を取る2&#12316;3日前から風邪を引いたと言う理由で休んでいた。 

「どうして、ヴラドさんがニュージーランドにいるの？」 
「
いや、私は休暇を取って来たのだが…」 

「そうなの？…すっごーい、偶然だねー」 

「確かに…」 

「私はね、友達がこっちにいて、いいシーズンだからボードしに来ないって誘われて…。あっ、だけどお店の人には内緒ね。休みくれないから病欠にしてるの」 

「それは知っている。だが、奇遇だなぁ」 

やはり、驚きを隠せなかった。 

こんなところで、それも少々気になっていたゆきに出会うとは。 

何かの運命であろうか。 

「ヴラドさん。その人誰？」 

「あぁ、紹介しよう。私の古くからの友人でブラセリー・ハルク氏だ」 

「こんにちは」 

ブラセリーはヴラドとボーダーの女性が知り合いであることに、少々あっけに取られながらも、 

「先ほどは失礼しました。ブラセリー・ハルクです。よろしく」 

「ヴラドさん。何て言ってるの？」 

「あぁ、失礼したと言ってる」 

「ううん。こんなところでこけてた私が悪いんだから、こちらこそごめんなさい」 

ブラセリーは意味がわかったのか、会釈をして、 
「では伯爵、私は人を待たしているのでこの辺で。また、近いうちにお会いしましょう」 

と、言い残し颯爽と滑り降りていった。 

見送る私に、ゆきは 

「ヴラドさんはスキー派なのね。スノーボードはしないの？」 

「スノーボードはしたことが無いが…」 

「え&#12316;、しないの&#12316;？楽しいよ。」 

「あぁ。いや、これからちょっとやってみようかな…なんて…」 

結構、優柔不断である。 

それから、早速レンタルボードを借りに行き、時間の余す限りスノーボーダーへの道を突き進んでいったのは、もう言うまでもない。 

そこには、なんとなくハッピーなニュージーランド旅行を楽しんでいるドラキュラの姿があった。 

いやいや、スノボもなかなかよいぞ♪&lt;/b>&lt;/font>
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<dc:creator>blueberry</dc:creator>
<dc:date>2005-09-17T20:27:24+09:00</dc:date>
<dc:subject>ヴラドの奮闘日記</dc:subject>
</item>

<item rdf:about="http://blueberryblog.blueberry.blog.zmapple.com/3029.html">
<title> 風邪…なの…か…？  </title>
<link>http://blueberryblog.blueberry.blog.zmapple.com/3029.html</link>
<description>&lt;font color="#0000A0">&lt;b>何だか朝から熱っぽい。 

寒気もする。 

なんだ、これは…。 

喉が痛いぞ！ 

咳も出る…。 

まさか…。 

まさか…。 

…風邪！？ 

…私が！？ 

不死身なのに！？ 

…おやすみなさい。&lt;/b> &lt;/font>
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<dc:creator>blueberry</dc:creator>
<dc:date>2005-09-17T20:23:26+09:00</dc:date>
<dc:subject>ヴラドの奮闘日記</dc:subject>
</item>

<item rdf:about="http://blueberryblog.blueberry.blog.zmapple.com/3028.html">
<title>第11夜　【ドラキュラの能力編】前半  </title>
<link>http://blueberryblog.blueberry.blog.zmapple.com/3028.html</link>
<description>&lt;font color="#0000A0">&lt;b>休暇明けで、更に病み上がりのだるい身体に鞭打ち、久し振りに店に出勤した。 

店に入ると、一足先に日本に帰っていたゆきが、嬉しそうに小さく手を振り、ウィンクしてきた。 

なんとなく、いけない事をしてるような気になり、周囲を見まわしてしまった。 

「おはようございます。どうでした？休暇は」 
山田マネージャーが近寄ってきた。 

「あ、おはよう。なかなか有意義だったぞ」 

「それはよかった」 

久し振りにあっても、厭味のない好青年だ。 

「ブラドさん、今日はフロアレディの勧誘のレクチャーをしましょう」 

山田マネージャーと私は、店からは少し離れた国道の反対側の駅周辺で活動する事に決めた。 

「じゃ、また僕が見本を見せますのでよく見ておいてくださいね」 

山田マネージャーは短期間で、かつこの若さでマネージャーになったのはフロアレディの勧誘が巧みで、ダイアンの女性の半分は山田マネージャーの功績であり、グループのオーナーからも一目置かれているとの噂である。 

近々、新規開店する大型店の代表に抜擢される事も決まっているとも聞いている。 

女性達にも人気があるが、一切手は出さないと言う、なかなかの人格者だ。 

お手並み拝見と行こう。 

「ブラドさん。向こうから歩いてくる2人組みの女性を見てください」 

「うん？あの、ピンクの服と黒の服の2人組みかな」 

「そう。あの二人はどんな女性かわかりますか」 

「どう言うって…。多分、OLの友達同士かな？年の頃は22か23歳と言ったところか…」 

「違いますね。あのピンクの方は20歳で、黒は18歳、…今年高校を卒業したところでしょうか」 
…知り合いなのか？ 

「多分キャバクラの女の子でしょう。これから出勤ですね。出勤前に時間があって買い物でもしていたのでしょう」 

「あー、同業者か…」 

「はい。だけど、うちの関連店の娘じゃないですね。多分…。僕は関連店の娘は毎日写真でチェックしてますし…」 

努力も怠ってないようだ。 

「じゃ、行きましょうか」 

「え？同業者に声を掛けるのか？」 

「はい。あの二人は今勤めている店に満足はしていません。多分、そろそろ店を変わりたいと考えてますよ」 

…何故、そこまで分かる？ 

山田マネージャーは以前飲み客をキャッチした時と同様に、まるで獲物を追う黒豹の如く素早く、そしてしなやかに人ごみを縫って進んだ。 

「おはよう！」 

「えっ？あ…おはようございます…」 

「あれ、遅刻じゃないの？」 

「違いますよぉ。今日は9時出勤なんです」 

「あ、そうなの。じゃ、まだ時間あるじゃん。今日は何を買い物してきたの？」 

「あー、うん。来週から浴衣祭りでしょ。お店のレンタルの浴衣って、なんか気持ち悪いしー。買っちゃった」 

「そうなんだ」 

「うん。え、だけどあなたお店の人だっけ？」 

「いや、そうじゃないけど、前から目をつけてたんだ。2人可愛いから」 

「えー」 

そう言いながら2人は顔を見合わせ、まんざらでもなさそうに笑った。 

「歳はいくつなの？2人」 

「うちが20歳で、この子が今度19歳」 

な、なんと…。 

「で、どうなの？今の店」 

「どうって、…うーん。」 

「まんねりかも」 

また2人は顔を見合わせ笑った。 

「もし、その気があるならうちに来ない？君達なら条件かなりいいよ」 

「まじでー？」 

「まかせなよ。俺に。取り合えず、俺の名刺渡しておくね。…はい。」 

「あー。ダイアン？ITグループじゃん」 

「そう、申し分ないでしょ？」 

「そうだねー。大きいもんね」 

「じゃ、今度面接に来てよ。俺の方で事前に話しを通しておくからさ」 

2人はまた顔を見合わせ、微笑んだ。 

「じゃ、来週火曜日ならうちら休みだから、行こうかな」 

「わかった。じゃ、約束ね」 

「うん。約束ね」 

「入店決まったら、お祝いに何かご馳走するから」 

「ホントにー！わかった。じゃ、必ず行くね」 

「ありがとう」 

…なんと、入れ食いではないか。 

「ブラドさん。難しいかも知れませんが、飲み客のキャッチと同じでよく相手を観察する事が大事なんですよ。だけど、女の子は難しいですからあせらなくてもいいんで、こまめに声を掛けて行きましょう。数打てば当たりますから」 

奥が深い…。 

「だけどまだ、ブラドさんには少し早いかも知れませんね」 

マネージャーは私に気遣って言ったのだろうが、この言葉が私のプライドに火をつけた。 

封印してはいたが、ドラキュラの能力を少しだけ披露してやるか…。 

第11夜【ドラキュラの能力】後半に続く&lt;/b>&lt;/font> 
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<dc:creator>blueberry</dc:creator>
<dc:date>2005-09-17T20:21:48+09:00</dc:date>
<dc:subject>ヴラドの奮闘日記</dc:subject>
</item>

<item rdf:about="http://blueberryblog.blueberry.blog.zmapple.com/3027.html">
<title>第11夜　【ドラキュラの能力編】後半  </title>
<link>http://blueberryblog.blueberry.blog.zmapple.com/3027.html</link>
<description>&lt;font color="#0000A0">&lt;b>私には、大親友のマスターにも話していない、いくつかの秘密の力がある。 

ドラキュラとしての、封印しているいくつかの能力が…。 

現代の領主になる為には、いずれか使わざるを得ないとは思っていた。 

少々早い気もするが、プライドに火をつけられたら致し方ない。 

山田マネージャーのような人間にも、このような能力があるのなら私も負けてはいられない。 

「マネージャー、今度は私がやってみるとしよう」 

「えっ？もう少し、私のやりかたをを見てからの方がいいような気もしますが、…そうですね。場数を踏んだほうが覚えますからね。じゃ、私がフォローしますからやってみましょう」 

暫らく人の流れを見ていたが、横断歩道を渡ってくるceleblityな若い女性に狙いをつけた。 

「あの女性にしよう」 

「ちょ、ちょっと待って下さい。ヴラドさん。あれは、だめですよ」 

「ん？何故だ」 

「確かに綺麗な娘だし、店に入れば１ヶ月もしないうちに容姿だけでもNo.1になれるでしょうが、レベルが高すぎる。どこかの令嬢でしょう。水商売は絶対やらないし、お金にも困ってない。僕の経験から言わせて貰うと…あれ？…ヴラドさん？ちょ、ちょっとブラドさん！」 

山田マネージャーの話を遮り、彼女に向かって進んだ。 

彼女が横断歩道を渡りきったところで声を掛けた。 

普段、私の目は海のように深いブルーだが、彼女に声を掛ける瞬間、それは深く赤い鮮明な『血』の色に変化し、そして光った…。 

「Bun&#259; ziua！…&#206;nc&#226;ntat de cuno&#351;tin&#355;&#259;.」 

一瞬、彼女と目が合った。 

彼女はこう言う事に慣れているのだろう、またかと言う風に一瞥しただけでそのまま通り過ぎようとした。 

山田マネージャーがほら見たことかと、ほくそえんだ。 

その瞬間…。 

彼女が立ち止まった。 

「……」 

そして、ゆっくり振り向いた。 

「…はい。…こんにちは」 

彼女の瞳は既に潤み、憂いに満ちていた。 

「…なんなりとお申し付け下さい。伯爵様…」 

私の瞳には物を見ると言う以外に、獲物を捕らえる

『食指』としての機能がある。 

私の赤い瞳を見たものは、私の全てを理解し、そして生血を捧げたくなる。 

生血を啜れば、永遠に私の下僕として仕える事になる。 

現代に転生してからは、生血を吸う事を封印しているのでそれはしないが、それでもある程度の従束力はある。 

余談だが、この力は一般的に若く美しい女性に対してしか使えない、等と間違った情報が伝えられているようだがそうではない。 

人間であれば、誰に対しても使える。 

男性であろうが、お年寄りであろうが…。 

ただ、あまり使いたくないだけである。 

「私の可愛い僕よ。今後は私が願う事をを忠実に守りなさい。…出来る範囲でいいから」 

あまり、彼女の人生を狂わせてはならないので、最小限に留めておこう。 

この後のやりとりは、山田マネージャーの悪夢でも見ているかの表情で分かって貰えよう。 

…目は皿のように丸く、あごは引力に逆らえず落ちていた。 

「では、明日！」 

「じゃーね。ヴラちゃん！」 

明日の面接を取り付け、彼女とは別れた。 

その後も、尻尾を振る犬のように着いて来る山田マネージャーを従え、２１人の面接予定を取り付けた。 

…これは、後で聞いたがTIグループの過去最高記録だったらしい。 

ここまでの一部始終を、ビルの陰からずっと見ていたひとりの男がいた。 

「とうとう、見つけたぞ…」 

次回、第12章（田中一郎編）をお楽しみに♪&lt;/b>&lt;/font>
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</description>
<dc:creator>blueberry</dc:creator>
<dc:date>2005-09-17T20:09:54+09:00</dc:date>
<dc:subject>ヴラドの奮闘日記</dc:subject>
</item>

<item rdf:about="http://blueberryblog.blueberry.blog.zmapple.com/3026.html">
<title>第12夜　【田中一郎編)】 </title>
<link>http://blueberryblog.blueberry.blog.zmapple.com/3026.html</link>
<description>&lt;font color="#0000A0">&lt;b>勧誘した女性達の面接は滞りなく終了し、彼女たちはTIグループの各店に振り分けられて、大事にされて行くことだろう。 

何しろ、一流の女性ばかりだから…。 

勧誘した私の責任もあるから、彼女達が困るような事にならないよう、気をつけてあげなければならない。 

私の教育係の山田マネージャーは今日も、いつものようにキャッチの仕事へと出かけて行った。 

何故か私は店長の清水氏に呼び止められ、店に残るように言われている。 

(私は何か仕出かしてしまったのだろうか？) 

先日、キャッチ中にオカマのお兄さんに(お姉さん？)声を掛けてしまい、危うく２丁目に連れて行かれそうになった時も、例のオカマさんがあの後ダイアンに飲みに来て、私を出せとひと悶着あったとの事で店長に小言を頂いたばかりである。 

その時はさすがに代表は苦笑いしていただけだったが、今日はその代表が話があるとの事だった。 

さすがの私も「少々ブルー」と言う、人間の気持ちが分かる気がした。 

そうこうしている内に、エレベーターが開き、代表が汗を掻きながら入ってきた。 

「悪い悪い！ヴラドさん、遅くなっちゃって」 

「あ、おはようございます。代表」 

上司に対する言葉遣いも最近は様になってきた。 

「ちょっと、人を待たしてるんで外に出ようか」 

「え、外にですか？」 

何事であろうか。 

代表と私は、エレベーターに乗り１階へと降りた。 

何か緊張している様子の代表は汗を掻き掻き早足で歩いた。 

(どうしたんだ？この人は…まぁ、普段から挙動不審ではあるが) 

そのまま代表に着いて歩いて行き、店から４&#12316;５０ｍ程ある国道へと出た。 

「ヴラドさん。乗って下さい」 

「えっ？乗るって何に？」 

「その車ですよ」 

客待ちのタクシーや、駐車中の車の車に被せるように黒塗りのリムジンが停まっており、運転手らしき帽子を被った男がドアを開けこちらを向き会釈した。 

私は代表に背中を押されるように、リムジンの最後尾の座席に乗り込んだ。 

何故か代表が乗らないまま、車のドアは閉められた。 

代表は窓の外で何故か深々とお辞儀をしている。 

スモークを貼っているせいで車内は薄暗いが、対面となっているシートの向こうで人影が動いた。 

「ヴラドさんだね？」 

「いかにもそうだが…」 

「突然で驚いたとは思うが、少し時間をくれますか」 

「どう言うことかな…」 

男はおもむろに名刺を差し出した。 

【TIグループ総帥 株式会社GLOBAL NETWORK ENTERPRISE 代表取締役会長 田中一郎】 

TIグループ総帥…。 

この男が私の働いてる店のグループの総帥なのか。 

…田中一郎？ 

…どこかで聞いたことがある。 

(はて？何処だったっけ？) 

「私はあなたが働いている店のオーナーで田中一郎です。ビル名にもなってるんで名前には聞き覚えがあると思う」 

あ！そうか。 

ダイアンの入ってるビルが第五田中一郎ビルだった…。 

「あなたの評判は聞いてますよ。活躍されているようで」 

「評判…ですか？」 

「そして、大変な能力を持っていらっしゃる。赤い瞳の…力」 

「何故それを…」 

私の秘密の力は山田マネージャーにしか見せていないし、その山田マネージャーも気がついてはいなかった筈だ。 

「私は見ていたのですよ。あなたがグループの新記録を大幅に塗り替えたあの日…。」 

「……。」 

「たまたま、私のグループの不動産会社である 絵LOBAL ESTATE JAPANの会議に出席した後、ビルの前でたまたま貴方が女性に声を掛けているところを見て、暫らく観察させて頂いた」 

「……。」 

「私は見たのだよ。あなたの目が、瞳が赤く光るの
を」 

「…見間違いでは…ないのか？」 

「見間違うわけがないだろう！…私が」 

薄暗い車内の中でその男の目が、赤く光った…。 

第13夜　【新 転 地 編】をお楽しみに♪&lt;/b> &lt;/font>
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</description>
<dc:creator>blueberry</dc:creator>
<dc:date>2005-09-17T20:00:05+09:00</dc:date>
<dc:subject>ヴラドの奮闘日記</dc:subject>
</item>

<item rdf:about="http://blueberryblog.blueberry.blog.zmapple.com/3018.html">
<title>第13夜　【新 転 地 編】</title>
<link>http://blueberryblog.blueberry.blog.zmapple.com/3018.html</link>
<description>&lt;font color="#0000A0">&lt;b>薄暗い車内で総帥の目が赤く光った…？ 

「貴方は…」 

「うん？何ですか？」 

「今、目が光ったんじゃ…」 

「ははは…。何かの見間違いでしょう。車のライトが反射したのではないですかな？」 

「そうなのか…？」 

「という事は、私がこの前見たあなたの目が赤く光ったのも、何かの見間違いだったのでしょう」 

「……。」 

「ま、そんな事はどうでもいいんですよ。とにかく私はあなたに大変興味を持っている」 

「興味…ですか…」 

「そう。実はこうしてあなたを呼び出したのには訳がある…」 

そう言いながら、総帥は運転手に車を出すように指示をした。 

排気量が大きいのか、リムジンは音も無く国道を滑り出した。 

15分ほど走ると、この街が日本の中枢である事を象徴するかの如く、巨大なビル群が迫ってきた。 

そのビル群の中でも一際高層なビルのターミナルに、滑るようにリムジンは進入し、停まった。 

運転手が開けたドアから下りると、夜も10時前だと言うのに沢山の社員らしき人間たちが、エントランス前でこれから下りてくる総帥を迎えようとしているらしい。 

私の後から続いて総帥が下りた。 

私の身長も１８６cmと低くはないが、すっと立った総帥はその私より更に高いように思えた。 

「さあ、ヴラドさん。着いてきてください」 

私を見て微笑むその顔は、とてもTIグループ総帥のイメージは無く、どちらかと言えばハリウッドでも充分主役を張れる程の、整った顔立ちをした好青年であった。 

しかし、顔とは相反し、体躯はスーツの上から見ても後背筋が盛り上がり、鍛え抜かれている事が良く判る。 

(やはり、モーホーかも…) 

総帥に着いてエントランスに入ると、そこは私の館がまるごとすっぽり入ってしまうほどの、広大な吹き抜けのフロアである。 

(交通の便もいいし、引っ越してこようかな…) 
数人の屈強な男たちが、総帥を取り囲むようにエレベーターに乗り込もうとした。 

「いや、君たちはいい」 

総帥は小さく手を上げ制止した。 

「しかし…」 

「いや、この方は大事な私の客だ。私が案内するから、君たちは待機しておいてくれ」 

「はい…」 

そして、総帥と私は密室で２人きりになった。 

「……。」 

「……。」 

(やばい…のか？) 

エレベーターはガラス張りで、夜景が鮮やかに広がりそしてあっという間に小さくなって行く。 

「ヴラドさん。この夜景をどう思いますか？」 

「え？…あ、あぁ。…綺麗ですね」 

(なんだ、このロマンチックな会話は？…ますます、やばい) 

先日のトラウマのせいか、こう言うシチュエーションには敏感になってしまっている。 

「この夜景を全て、我々の物にしたくはないですか？」 

「どう言う意味だ…ですか？」 

そう言うと同時にエレベーターは目的の最上階に到着した。 

エレベーターのドアが開くと、そこには１階の無骨な男達とはうって変わり、眩いばかりの数人の美女が立っていた。 

「会長、お帰りなさいませ」 

全員が申し合わせたように深く、そして同じ角度のお辞儀をした。 

「はい、ご苦労さん。ヴラドさんを部屋に案内してくれ」 

「わかりました。ヴラド様、こちらへどうぞ」 

「あ、はい…よろしく」 

どうやら、この女性達は会長の秘書のようだ。 

その中でも特に美しい女性が、私を案内してくれた。 

(私も現代の領主を目論む立場だ。この程度の事で驚くものか。…しかし、羨ましい) 

長く広い廊下を歩いて行くと、突き当たりに一際大きく豪華なドアが見えた。 

案内の女性はそのドアの前で立ち止まった。 

「こちらでございます」 

そう言うと、ドアを開け部屋に私を導いた。 

「な、なんと…」 

ただ、広いだけではない。 

豪華…いや、超豪華と言うべきか。 

３００坪はある部屋のフロアには、バルチックブラウンの御影石が敷き詰められ、３０人は座れそうな１枚皮仕上げのソファー(多分、イタリアはシャトーダックスの特注品だろう)、オフィスファニチャーに於いてはいかにもエグゼクティブな空間に相応しい、イタリアの香り漂う高級デスクと周辺家具、什器やパーテーション、装飾品等々が広い空間に見劣りしない程の存在感を示している。 

更に圧巻なのは、エレベーターで見たのとは比べ物にならない、広大な夜景が大パノラマのように一望できる、３０メートルの幅はあろうかと言う円形のウィンドーであった。 

私が声もなく夜景を呆然と眺めていたら、案内の女性が笑みを浮かべながら、 

「ヴラド様、いかがなさいました？」 

「あ、…いや、しかしさすがに総帥の部屋はレベルが違うものだなぁ…」 

「いえ、この部屋は会長のお部屋ではありません」 

「えっ。そうなのか？」 

「はい。このお部屋はヴラド様のプライベートオフィスです」 

「…なんだと！？」 

「そう、この部屋はヴラドさん、あなたの部屋ですよ」 

そこにはいつに間に入ってきたのか、総帥が笑顔で立っていた。&lt;/b>&lt;/font>
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<dc:creator>blueberry</dc:creator>
<dc:date>2005-09-17T17:55:36+09:00</dc:date>
<dc:subject>ヴラドの奮闘日記</dc:subject>
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<title>第14夜　【田中一郎の野望編】  </title>
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<description>&lt;b>&lt;font color="#0000A0">「どうですか、ヴラドさん。この広大な夜景を手に入れたいとは思いませんか？日本のウォール街と言われるこの街で、そしてこのオフィスで、ビジネスと経済を牛耳ってみたいとは思いませんか？…この私と一緒に。」 

田中一郎総帥は先ほどの笑顔とは打って変わり、厳しくも精悍な顔つきで窓の下に広がる夜景を眺めながら言った。 

「ひとつ聞いたいのだが、貴方は何故そこまで私に執着するのです？ 私が貴方のグループ企業の中でも、更に末端の一飲食店であるキャバクラでキャッチの仕事をしている身である事はご存知のはず。」 

総帥は私の方を振り返り、再び屈託の無い笑顔を私に向けた。 

そして、傍らで話のやり取りを聞いていた秘書に対して、席を外すよう目配せをした。 

（うーん…。…ピンチ） 

「はは…。言っておきますが、私はそちらの気はないですよ。 ヴラドさん。」 

（・・・読まれてる） 

「私は先日、あなたの能力を目の当りにして最初は信じられなかった。ですから、徹底的にあなたの事を調べさせて貰いました」 

「私の事を調べたのか？」 

「驚きましたよ。 調べれば調べるほど、謎が謎を呼ぶとはこう言う事を言うのですね」 

（謎が謎…。私は安物のサスペンスドラマか？」 

「最初私は、あなたがただの変人じゃないかと疑った事もありました」 

（変人！？…生まれて初めて言われたぞ） 

「先ず、家です。 道らしい道も無く、高台に聳えるまるで中世の城のような家…いや、館かな？調査報告を見ると、広大な敷地はどのような侵入者をも拒める程の高く切り立った石積みの塀で囲まれ、その周りには堀が施され跳ね橋が掛けられているとの事。 橋を渡ると大きな門がある…城門というべきですかな？」 

（何故だ？普段は人間に見えないように細工してあるのに…） 

「登記簿を調べても建物の登記はなされていないし、土地の所有者はルーマニア人で既に50年も前に亡くなっている。 普通なら相続人の無い不動産は最終的には国庫に帰属されるはずだがそれもなされていない。 まぁ、物権法上、長期不動産の占有という事で登記はされていなくても、土地建物はあなたの所有物と言っても間違いはないようですが…」 

（何を言っている。 あの土地と建物は私の下僕でもあったラディロ・パティル氏より譲渡されたものだぞ！…しかし、登記ってなんだ？） 

「さすがに敷地の中へは入れなかったみたいですが、ある情報が耳に入りまして館の中の状況を知る事が出来ました」 

「ある情報？」 

「そう、以前ヴラドさんはパソコンを購入し、NTTによる電話回線工事をしましたね。 その時の配線工事会社は私の配下の関連会社でした」 

（あっ！ブラムに追い払われて逃げ帰ったあの2人か…）※第４章参照 

「その時配線工事を担当した者から怪奇な…ゴホッ、失礼。 斬新な中世を思わせるデザインのインテリアや不思議な館の構造、果てはおぞましい…失礼、可愛いペット達の話を余すことなく聞き出す事が出来ました」 

「うむむ…」 

「ここまでなら、普通の人間はあなたの事をただの変人…ゴホッ、失礼。 少々趣味の変わった人くらいに思ったかも知れませんが、私は違う。 益々あなたに興味が湧いてきた」 

（だから、どうして…） 

「私には心当たりがありました。 色々な文献を読み漁り、勿論インターネットを駆使して世界中の情報を集めました」 

（総帥ともなると、よっぽど暇なんだな…） 

「そして、あなたのあの赤く光る瞳…人の心を操るあの力…私と同じ能力を持つあなたが何者かを突き止めましたよ」 

「…何だと！？同じ能力だと？」 

「そう、私もあなたと同じ能力を持つバンパイアの仲間…ただし、あなたほど由緒正しくはありませんがね」 

「何者だ？お前は？」 

「それはまだ答えられませんよ。 ただ、私とあなたが組む事によりこの世界は私たちの物になるのは間違いない。 これは、断言できる」 

「なんだと…」 

「わたしはあなたより１０年早く現代に転生して来ました。 そして、この力を駆使して今の地位まで登り詰めました。 その為に犠牲になって貰った人間は数知れませんがね」 

田中一郎は先ほどの爽やかな笑顔とは違い、不気味な笑みを浮かべていた。 

「この力を登り詰める為だけに使ってきたのか？」 

「当然でしょ。 何のために使うんですか？世界を手に入れる為に備わった力ではないですか。 あなたもそのつもりでこの前は力を使ったんでしょう？」 

（後悔先に立たずとはこの事か…）※第11章参照 
田中一郎は再び窓から夜景を眺め始めた。 

「本当は私ひとりで世界を手に入れるつもりでした。 だが、あなたが出現した。 私は悩みましたよ。だが、結論を出した。世界の半分はあなたにあげましょう。 私がこれまで１０年の歳月をかけて築いてきた物を、あなたは労せずに手にしたのですよ」 

「・・・・」 

「だから、このペンタハウスの半分をあなたのプライベートオフィスにした。 残り半分はわたしのオフィスだ。どうです？ 悪い話ではないでしょ。 悪い話どころか良すぎる話だ。　ただし…」 

「ただし？」 

「私がこれからしようとする事に従って貰います」 

「しようとする事とはなんだ？」 

「それは、あなたとでなければ出来ない事なんですよ。 …ルーマニアを発信地に世界へ名を轟かせた串刺し公、ヴラド・ツェペシュ伯爵。 いや、ドラキュラ伯爵と言った方がお似合いかな？」
振り向いた総帥の瞳は赤く光っていた…&lt;/font> &lt;/b>
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<dc:date>2005-09-17T17:41:03+09:00</dc:date>
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